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「国産エンジンデータブック ’06/’07」国産エンジンデータブック編集委員会　自動車用（オートバイ・バイク等含む)、船舶用、航空機用、陸内・産業用等の国内全メーカ（トヨタ、日産、ホンダ・・、ヤマハ、スズキ、川重、三菱重工、コマツ、久保田、マキタ、やまびこ等々)の生産全モデルの詳しいエンジンスペックが網羅されています。　ディーゼル機関、ガソリン機関、ガスタービン、ロータリーガソリン機関、CNG機関等の約５，２００機関のエンジンスペックが記載され、他に過給器、ハイブリッドモデル等も約２００あります。　出力的には1kWから８万kW（10万馬力)迄、トヨタ車の車種で言えば5ｌのセンチュリーから1ｌのベルタ迄、広範に亘ります。　各機関のスペックは、例えば自動車用4サイクルガソリン機関では、最初に搭載車名とエンジン型式名、冷却方式、シリンダ配置・数、ボア×ストローク、排気量から始まり圧縮比、最高出力、最大トルク、最小燃費率（→熱効率)、平均有効圧力、ビストン速度、機関回転数等の性能関係項目から、コンロッド長さやビストンの高さ、スカート部の長さ、ビストンリングの寸法・種類・構成、燃焼室形状・タイプがあり、動弁関係ではバルブのピッチや傾斜角やサイズ・タイプやバルブ開閉タイミング、そのときのスプリング荷重、バルブクリアランス等４０項目、燃料系統、点火系統、さらにこれら主要部品の材質等々、全体では１２５項目にもなります。写真参照。他の機関では６０～９５項目位が主。　これらは精密に設計・計算されるものではありますが、各メーカの技術・設計思想等が色濃く反映、滲み出ています。空白・非公開部分がある反面、驚くほど詳細に記載しているメーカも多く、経営・営業姿勢等も読み取れます。　書籍としては700ページのデータブックですが、そのデータ数値はExcelの表になっており、添付のCD-ROMにも保存されていて検索したり活用し易くなっています。　尚、ＥＶ化はバッテリーの高騰化、火力発電への依存等課題が顕在化してます。やはりエンジンからの脱却は容易ではありません。　本書は日本で最後のエンジンスペックのデータブックですので希少価値も大変高いものと思います。CD-ROMを見ている以外は汚れ書き込みなどが殆どなく新品に近い状態です。　手放すのは惜しいのですが見て頂ける方にお譲りします。