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非常にキレイな状態の、超人気のインディアンセントのプルーフコイン、美しいトーンが自慢の一枚です。過去の様々な貨幣学的研究やオークションハウスプロフェッショナルの推定により、このタイプのコインの適正価格は今日では約10.5 - 11.5 万円と考えられています。(小売価格はここから輸入消費税・送料・仲介料が上乗せられます)また、過去10年ほどのオークションの調整済み平均落札価格は12.5万 - 15.8万円、最大落札価格は19.3万円 - 24.2万円と考えられています (尚、これらの値は相場の変動・世界的なインフレ状況の他、落札手数料・送料・輸入消費税などの予想合計値を含んだ価格で、ケースバイケースで変動します)。-----------------------1850年代半ばまで使用されていたラージセント硬貨は非常に大きく重く扱いづらかった上、銅価格の上昇の煽りを受けて生産コストが急上昇しました。この煽りを受けて造幣局は、銅の比率を下げニッケルを含有させた比較的小ぶりな『フライングイーグル』セント発行しますが、これもうまくいきません。 貨幣学的には、『フライングイーグル』は複雑なデザインを持つ上に銅よりも硬いニッケルを含んでいたため、ストライクが甘いコインが非常に多く生産されてしまうという問題を孕んでいました。わずか2年後に導入された『インディアンセント』はストライクが確実に決まるシンプルなデザインを持ち、この問題を回避しました。 また社会的な背景に関しては、その後すぐに南北戦争が勃発したことにより、硬貨をめぐる状況が一変します。まず、内戦がニッケル需要を喚起し価格が高騰、銅/ニッケル硬貨の生産コストが増加しました。 また、不安定な情勢に伴いアメリカ国民が硬貨を溜め込み、造幣局により発行されたコインが流通量が著しく不足し、商業的な営みがままならないという事態にも陥りました。この疎な貨幣流通の問題を解決する為に、民間や個人商店が鋳造した『南北戦争トークン』という代替貨幣が大活躍します。内戦終結後にこれらは違法となりますが、このトークンは造幣にかかわる人々に大きな印象を与え、それを彷彿させるコインである『新インディアンセント純銅貨』を法定硬貨とする機運が高まりました。 ここまでの出来事がわずか6年ほどで起こる、正に激動の時代の中で生まれたコインでした。